中国語とは何か
中国語の持つ特徴
中国語とは55の少数民族を抱える多重民族国家の中で、もっとも大きな集団である漢族の話す言葉と定義することができる。
中国語とチベット語は、同系統の言語で、シナ・チベット(Sino-Tibetan)と呼ばれる語群に属する。
シナ・チベット語族は中国語とチベット語を話す語族に分岐する。
言語類型論から見た中国語
言語類型論からいうと
中国語は典型的な孤立語であり、文中において各語が孤立している。
一方、述語Vと目的語Oの位置関係から見ると大きくvo型とov型の2つに分類される。中国語とは55の少数民族を抱える多重民族国家の中で、もっとも大きな集団である漢族の話す言葉と定義することができる。
中国語とチベット語は、同系統の言語で、シナ・チベット(Sino-Tibetan)と呼ばれる語群に属する。
シナ・チベット語族は中国語とチベット語を話す語族に分岐する。
- シナ語群(Sinitic) ・・・ シナ語系(中国語はこの語系に属する)と カム・タイ語系に分岐
- チベット・ビルマ語群(Tibeto-Burman)に分かれる(派生する)。
言語類型論から見た中国語
言語類型論からいうと
中国語は典型的な孤立語であり、文中において各語が孤立している。
- 日本語のテニヲハのような膠着成分である助詞も乏しいし、
- 語自体に品詞を表す標識も存在しない。
- 中国語の大きな特徴として声調言語(252頁参照)であることも重要である。
- 英語はvo言語の特徴をかなり強〈持つ言語であり、
- 日本語は典型的なov言語である。
世界の言語を広〈眺めてみると、同系統の言語であるか否かとともに、地理的に近い位置にあるか否かが言語の性格を決めるという指摘がある。
少数民族の言語現在の中国には55の少数民族がいるとされる。
- 少数民族とはいえチワン族のように1700万もの人がいるもの、
- 回族のように言語・形質ともに漢族に溶け込んでいるものもある。
- 明らかにシナ・チベット語族に属さないワイグル語を話すウイグル族
- 朝鮮語を話す朝鮮族、モンゴル語を話すモンゴル族なども含まれる。
中国は多重民族国家なのである。この地域には系統の定かでない言語もなお存在し、今後の調査研究によって見方を変えなければならない可能性もある。しかし、漢族がもっとも大きな集団であることは間違いのないことである。中国語とは、漢族の話す言葉と定義することができる。中国語で“汉语"と言われる所以である。
「中国語とは何か」の詳しい説明 ☜ 詳しい説明はこちらをクリックしてください
中国百科検定攻略「第4部 文化・芸術・風俗習慣」のホームページに戻ります。
|
0 件のコメント:
コメントを投稿