21世紀に入って
大作映画時代
21世紀になると中国は映画強国をめざして大作映画時代に入った。まさに一皮むけた感がある。
製作、上映、配給を一体化する中国電影集団、長春電影集団、上海電影集団などが結成された。2001年の興収が9億元だったのに対して、2002年は張芸謀の「HERO英雄」が1億元の製作費で2億5000万元と空前の興収(映画館総収入)をあげた。
第五世代監督の商業映画への変身
第五世代監督の商業映画への変身に世界は驚嘆した。それが中国映画史三度目の武侠古装映画流行を招いた。 張芸謀は「LOVERSJ「王妃の紋章」と続け、陳凱歌も「PROMISE プロミス」で応じた。喜劇の冯小剛も「女帝 エンペラー」で参加。アクション映画の世界は大スター、大題材、大製作費、大市場とこれまでにない様相を持った。香港、台湾などからの資本の流入大きく商業大作の撮影が可能となった。
興行収入増大
家族や仲間を描く生活リアリズム映画は健在。
21世紀になると中国は映画強国をめざして大作映画時代に入った。まさに一皮むけた感がある。
製作、上映、配給を一体化する中国電影集団、長春電影集団、上海電影集団などが結成された。2001年の興収が9億元だったのに対して、2002年は張芸謀の「HERO英雄」が1億元の製作費で2億5000万元と空前の興収(映画館総収入)をあげた。
第五世代監督の商業映画への変身
第五世代監督の商業映画への変身に世界は驚嘆した。それが中国映画史三度目の武侠古装映画流行を招いた。 張芸謀は「LOVERSJ「王妃の紋章」と続け、陳凱歌も「PROMISE プロミス」で応じた。喜劇の冯小剛も「女帝 エンペラー」で参加。アクション映画の世界は大スター、大題材、大製作費、大市場とこれまでにない様相を持った。香港、台湾などからの資本の流入大きく商業大作の撮影が可能となった。
興行収入増大
家族や仲間を描く生活リアリズム映画は健在。
- 張芸謀の「あの子を探して」や章子怡のデビュー作「初恋のきた道」、
- 高倉健との「単騎、千里を走る」、
- 陳凱歌「北京ヴァイオリン」、
- 張揚「胡同のひまわり」、
- 路学長「わが家の犬は世界一」、馬俪文「私たち」、楊亜洲「ドジョウも魚である」、王全安「トウヤーの結婚」、富建起「故郷の香り」、愈鐘「再見 また逢う日まで」、張猛「鋼のピアノ」などが温かかった。
喜劇映画では、
- 2008年の冯小剛「狙った恋の落とし方。」が3億元、300万元で撮った寧浩の「クレイジー・ストーン~劣翠狂騒曲」が興収2300万元と意表をついた。2012年に喜劇俳優徐噂の正月映画「ロスト・イン・タイランド」が12億4000万元と大入りになって2010年中国公開のアメリカ映画「アバター」の最高興収13億2000万元に迫った。
主旋律映画 主旋律映画とは、ある一定の主題や基調となる考えで貫かれた映画などのこと。つまり、中国社会では中国共産党の『指導』が一つの基調となっている。そのために映画や文芸作品には、恰も音楽の中のベースとなる「調べ:旋律」のような一定の方向性や社会性がその基調に求められる。これを称して「主旋律映画」と呼ばれるようだ。
私見
このような映画や演劇における主義主張は、何も中国に限ったことではなく、アメリカ映画のジョンウェインが活躍した西部劇などはもろに主旋律映画と思えるのだが・・。
- 中国映画独特の主旋律映画では冯小剛が「戦場のレクイエム」で国内戦の激烈さを、「唐山大地震」で耐える家族を描いた。
- 建国60年の「建国大業」、共産党創立90年の「建党偉業」と作られ、辛亥革命100年の「1911」はジャッキー・チェン主演100本目で総監督をした。霍建起が「愛のしるし」で共産党幹部瞿秋白の生死を恋愛映画タッチで描写した。
- 無名の新人滕華弢の都市型恋愛映画「失恋33日」が3億5000万元と大ヒット。「孔雀。我が家の風景」でカメラマン顧長衛が文革後の家族を、侯味が「ジャスミンの花開く」で、上海3代の女性を措いて監督デビュー。陳凱歌は「花の生涯梅蘭芳」を、姜文は「さらば復讐の狼たちよ」で軍閥時代の非情を措いた。ポスト第六世代監督として王競、梁婷、主唱飛たちが登場。
中国映画100年
中国映画100年を迎えた2005年に巨大な中国電影博物館が北京に完成。また、中国映画のはじまりとなった「定軍山」も劇映画化された。中国映画は種類多彩、娯楽性強調、映画館系列化で、世紀末不振を克服。
2012年は製作700本、興収170億元と、前年比30.18%増の史上最高になった。興収の半分近くは外国映画で国産映画が映画館からはみ出る状況もあるが、映画の文化産業化の勢いは止まらない。
中国百科検定攻略「第4部 文化・芸術・風俗習慣」のホームページに戻ります。
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