ラベル 捜神記 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 捜神記 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2017年3月7日火曜日

「中国百科 文化・芸術編」 辞賦と文言小説

中国古典文学の「文」形式

中国古典文学の中心は古来「詩」と「文」とされる 。 ここで言う文とは 文語体(文言)の散文などを指し、口語体(白話)の小説などは含まない。


戦国時代から漢代、南北朝時代にかけて「辞賦」あるいは「賦」と呼ば れるジャンルがあった。宮廷に仕える文人が皇帝や皇族に捧げる文が「辞賦」である。
  • 漢の武帝の時代の司馬相如に「子虚の賦」「上林の賦」という作品がある。壮大な狩猟の様子を描写しつつ漢の皇帝を称え、かつ調 轍で締めくくる内容になっている。
  • 後漢には班固の「両都の賦」、張衡の 「二京の賦」があり、いずれも前漢と後漢の都、長安と洛陽の繁華な様を綴った名作である。
  • この時代に編まれた『文選』は、南北朝時代の南朝梁の昭明太子がそれまでの文学の住作を集めて編んだ選集で、大変価値の高いものである。
志怪
南北朝時代に「志怪」と呼ばれる短編小説が流行した。ただ「志怪」の体裁は統ーされておらず、非常に短いもの、 結末がないものも多い。
  • 東晋の干宝の『捜神記』 や規の曹丕の撰とされる『列異伝』、南朝宋の劉義慶の『幽明録』などがあり、奇怪な出来事を記す。
  • このジャンルは唐代の「伝奇」を経て、清代の『珊斎志異』等に至るまで受け継がれる。
世説新語
宋の劉義慶の『世説新語』は、当時の名土の逸話を集めたもので、「志怪」に対して「志人」小説と呼ばれることもある。
  • 三国志で有名な諸葛亮 ( 孔明 ) の登場する方正篇などがある。
骈文
南北朝時代頃から、文章を4字や 6字で区切って対句の形式とし ( 四六島井傭体)、詩のように平仄を意識した方式が主流となる。そもそも骈文とは対偶法で書かれた文章のことを言う。(べん文)
  • 制約の多い骈文の流行により文章の内容よりも形式にとらわれた不毛な作品も多くなり、これが中唐の古文復興運動へとつながっていく。

中国百科検定攻略「第4部 文化・芸術・風俗習慣」のホームページに戻ります。  

2017年1月9日月曜日

「中国百科攻略ノート」 文学 「変文、元雑劇と明清の戯曲」 

中国百科検定攻略への道 第4部 文化・芸術・風俗習慣 10 文学

変文、元雑劇と明清の戯曲 を追加しました。
中国古典文学は、「詩」と「文」(文語文)に分けられる。 「詩」と「文」
  • 「詩は『詩経』の四言詩から、漢代の歌話「楽府」の五言詩、七言詩が生まれ、唐代を迎える。宋代には詩余とも言う「詞」(楽曲に後から歌詞をつけたもの)が栄えた。
  • 「文」は、漢代宮廷文学の「辞賦」から発展して四文字、六文字で韻も踏む対句形式の「骈文」が栄えたが、唐代の韓愈や柳宗元は形式的な「骈文」を退け、自然な文体である「古文」を追求した。
小説では、
南北朝時代には奇怪な事を記す『捜神記』などの「志怪」小説、唐代には「伝奇」小説や『李娃伝』などの才子佳人小説が栄えた。

「文」に対して、
民衆の文芸には口語体に近い「白話」がある。

  • この系統には唐代の民衆むけの仏教布教の語り物「変文」(20世紀に敦煙で発見)がある。
  • 宋代以降、都市が発達して演劇が栄えた。
  • 元代から明代にかけて完成されたという『西遊記』、
  • 明代の『牡丹亭還魂記』、
  • 清代の『桃花扇』が有名である。
白話の芸能は、明代の「四大奇書」、清代の『紅楼夢』『儒林外史』などの白話小説に結実する。

文言より低い「俗」とされた白話は、20世紀西洋文学と出会い新しい文体に練り上げられた。こうして生まれた新い、口語の文学が、中華人民共和国の共通話である


地域間格差 ☜ 詳しい説明はこちらをクリックしてください