中国百科検定攻略への道 第4部 文化・芸術・風俗習慣 9 言語編
地域性 を追加しました。日本では東日本と西日本と二分されることが多いが、中国では南中国と北中匡に二分される。
中国語の「東西」は「東奔西走」のように具体的な方位を表さないことがあるのに対して、「南北」は具体的な方向を指す。

この分岐を成す最大の要因は秦嶺淮河線にあるというのが通説である。左の図はウィキペディアから転載したものであるが、淮河は黄河と揚子江の間を東西に走り、一方秦嶺山脈は中国中部を東西に走る山脈で東はちょうど淮河に連なる。この秦嶺と淮河を結ぶ線で気候が二分され北は冬季には河は凍結し、また温帯と亜熱帯を分ける地理分界線でもある。一月の気温の0度等温線もこの秦嶺淮河線を通る。また、この線は穀物の分界線でもあり、北は麦作南は稲作が中心である。このことは中国のステレオタイプの話の際にはよく話題に上る。 「南船北馬」は、川や運河の多い南中国では移動手段として船が、北中国では馬が用いられたことを言っている。一般的に言って南中国は柔らかなイメージで北中国は硬いイメージで捉えられる。これは南方方言と北方方言のイメージと一致している。 普通話と呼ばれる標準語は北方語を基本としたものであるが、南方的な要素も混入しており、中国語話者の多くは、それを即時に聞き分ける。 たとえば、「とても」という意味で‘‘蛮”を用いるのは南方的であり、“去过没有?”に対して“有没有去过?”のように“有没有”を反復させる疑問文は台湾に由来するといった語感は、なお中国語母語話者にはあるようである。
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