中国百科検定攻略への道 第4部 文化・芸術・風俗習慣 9 言語編
方言と標準語 を追加しました。まずは標準語ありき。そのうえで方言や如何にとなる。
現代中国語の標準語(普通話)は以下のように規定されている。
(1)北京語の発音を標準音とする。
(2)北方方言を基礎方言とする。
(3)1930年代以降の口語による典型的な作品を文法の規範とする。
この標準語のことを台湾や香港では国語、東南アジアでは華語と呼ぶことが多いが、英語では、MandarinChinese(官話)と言われる。
標準語が上記のように定義されたことを踏まえたうえで、方言についていうと、中国語ではおおきな分類として八つに分類できる。
中国語には、多くの方言があり、相互にコミュニケーションができないことが多い。にもかかわらず、それなりの意思疎通ができるのは、とりもなおさず漢字という言語体系によることが大きい。中国でテレビを見ればわかるが、地方都市でテレビを見ると中国語のセリフがスクリーンで話されていても、スクリーンにはスーパーが表示されていることが多い。最初は不思議に思い、中国語を喋っているのに、何で漢字のスーパーが表示されるのだと聞いたところ、中国では話し言葉はローカルでないとなかなか通じない。しかし漢字ならば、相互の意思疎通は可能だということであった。改めて中国の大きさと文字のもつ威力に感心させられたものだ。方言はふつう以下のような8大方言に分けられる。
(1)北方方言:中国の北方や南方の一部など広い地域で話される。
(2)呉方言:上海・蘇州一帯で話される。
(3)湘方言:湖南省一帯で話される。
(4)赣方言:江西省・湖北省の一部で話される。
(5)客家方言:中国南部や台湾に広く散らばっている客家と呼ばれる人たちが話している言葉。
(6)闽北方言:福建省北部や台湾の一部で使われている。
(7)闽南方言:福建省や台湾などで話される。
(8)広東方言:広東省や香港などで用いられている。
闽北、闽南と併せて闽語とし7大方言とする見方もある。
中国は北方と南方と分け、中国語をごく大まかに北方語、南方語と二分することも少なくない。“南腔北調”という言葉は、なまりが強い南北各地の方言が飛び交う様を言ったものである。北方語は硬く、南方語は柔らかく響くとされるが、南方語の1つである広東方言は、普通に話していても喧嘩をしているように聞こえるなどと言われることもある。
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