中国百科検定攻略への道 第4部 文化・芸術・風俗習慣 9 言語編
第1節 中国語とはを追加しました。言語を科学的にとらえようとする場合、いくつかの切り口がある。
結論的には分かったような分からないような結論だが、結局は漢族の話す言葉というのに尽きるような気がする。
- 比較言語学から見ると、諸説あるが、中国語とチベット語は、同系統の言語で一括りされるが、さらにそれはシナ語群(Sinitic)とチベット・ビルマ語群(Tibeto-Burman)に分かれる(派生する)。そして、そのシナ語群はまたいくつかに派生する。 中国語とは、広義にはそのシナ語群に属する言語のことであり、狭義には、後述するように中華人民共和国が定めた民族共通語のことをいう。簡体字という略字体を用いる。
- 言語類型論から見ると、中国語は典型的な孤立語であり、文中において各語が孤立している。日本語のテニヲハのような膠着成分である助詞も乏しいし、語自体に品詞を表す標識も存在しない。さらに中国語の大きな特徴として声調言語(252頁参照)であることも重要である。
- 言語類型地理論から見た中国語 類型的には中国語はov言語とVO言語の中間的性格を示す。現在の中国には55の少数民族がいるとされ、中国は多重民族国家なのである。しかし、漢族がもっとも大きな集団であることは間違いのないことである。中国語とは、漢族の話す言葉と定義することができる。
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